こんばんわ。はやひで@淡々ブログです。
メガチップス(6875)の株主優待中止が発表されました。
私はこの株は昔持っていて、大分前に売ってしまったので今は持っていないんですが、今後のためにも少し調べてみました。
2020年4月17日のプレスリリースです。
期末配当の決定及び株主優待の中止に関するお知らせ
2020年度株主優待の中止について
(省略)
昨今の新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の急減速が避けられない状況となったことから、株主の皆様への利益配分として配当重視とさせていただきたく、誠に遺憾ながら2020年度の株主優待を中止させていただくことといたしました。
今後も、積極的な利益還元に努める所存でございますが、昨今の経済状況を鑑み、株主の皆様におかれましては、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
ひどいのはこのタイミング。
3月の権利日を過ぎての発表は、まさに後出しじゃんけん。
かなりの個人株主を敵に回してしまったんではないでしょうか。
メガチップスの株主優待の業績への影響は?
とはいえ、株主優待を出せない程余裕がない状況だったとすると、まあしょうがないんだろうと思います。
会社の業績を見てみます。
2020年3月期の純利益が▲1,550百万円予想。
それ以前の業績はメガチップスHPより引用します。
昨年度が15億円、2019年3月期が17億円の赤字。2016年、2017年も赤字と、ちょっと厳しい状況ですね。
株主優待のコストは?
一方、メガチップスの株主優待は下記のようなものでした。
100株以上 2,000円相当のカタログ商品
500株以上 4,000円相当のカタログ商品
株主数は2019年3月末で、21,488名。
100株以上と500株以上で優待の金額が違ってくるので、仮に真ん中を取って3,000円相当とすると・・
3,000円×約2万人=約6,000万円
また配当は17円とのことで、配当支払い総額は約3.7億円。
優待の影響は小さそうだが・・
赤字が15億で、配当が3.7億、優待が0.6億というところでしょうか。
2019年3月期での流動資産は、約610億円。
一方、流動負債は約407億円なので、今回の赤字でも直近の資金は大丈夫そうな感じです。
最初このニュースを見たときは、業績の厳しい会社の優待が廃止になるのはしょうがないだろうと思ったんですが・・。
中身を見てみると、赤字でも配当は出していて、その額より大分少ない優待の費用をケチらなくても、という感じを受けました。
とはいえここ数年の赤字でも配当を出し続けているところは株主重視とも言えますが・・。
(メガチップスの色んなデータはHPで確認できます。すごく分かりやすいですね)
業績が悪い会社の株主優待は要注意
業績の良くない会社の株主優待は、この事例のように簡単になくなってしまう危険があります。
買うならそれを承知の上で投資する必要があるし、持ってても業績が怪しくなってきたら撤退も仕方ないです。
ただ私はそれで失敗することもよくあるんですけど・・。マクドナルドなど・・。泣
一応、メガチップスは、「廃止」ではなく「中止」なので、今回だけの可能性もありそうです。ただ、一度こういうことをしてしまうと信用を無くしますよね。