株式投資を淡々と続けるブログ

株の配当と株主優待で老後に備えます。IPO、投資信託なども。

ハウス食品の株主優待と、のれん代について

来てから時間がたってしまいましたが、ハウス食品グループ本社(2810)の株主優待をご紹介します。
先日、壱番屋の紹介をしましたが、ハウス食品はその親会社です。

ハウス食品グループ本社の優待情報

・年2回(3月末日、9月末日)
 当社株式を半年以上継続して単元株(100株)以上保有された株主さまを対象
  100株~200株未満  1,000円相当の詰合せ
  200株~1,000株未満  2,000円相当の詰合せ
  1,000株以上     3,000円相当の詰合せ

・株価(2018/6/26)3,875円

・配当(2017年実績)38円、(2018年予定)40円

ここの優待は、半年以上継続保有の縛りがあるためか、紹介しているブログも少なめのようです。
これは200株の優待です。

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バーモントカレー、ウコンの力、フルーチェは毎回入っているような気がします。バーモントカレーは子供向けのように思いますけど、なかなか美味しいですよ。辛さが足りない場合は、S&Bの粉カレーで調整します。ハイブリッド。

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ハウス食品はのれん代が結構負担に

主力の香辛・調味加工食品事業が好調。海外食品事業も中国・アセアンで好調です。
一方、子会社の壱番屋がメインである外食産業での利益率が悪いです。
これは、「のれん代」によるもの。

なぜハウス食品ののれん代が大きいのか?

ハウス食品は2015年12月に壱番屋をTOB(株式公開買い付け)により、株式の51%を取得して子会社化しました。このときのTOB価格は6,000円。今は2分割して5,000円程ですから、ざっと10,000円くらいになりました。これはかなりのウハウハ状態です。
さらに2016年には、香辛料大手のギャバンも子会社化しています。
ギャバンって?と思うかもしれませんが、この会社です。

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 それはいいとして、この買収の結果、壱番屋ののれん代が結構あるようです。

のれん代とは、企業のブランド力をお金に換算したようなもので、壱番屋の純粋な企業価値に上乗せされており、その上乗せ分は実体のある資産でないので、一定期間で減価償却(定期償却)して帳消しにする感じですかね(のれん代を20年とか一定期間の年数で割ったものを、毎年の費用に計上するので、その分利益が減る)。
先程の6,000円というのが壱番屋のブランド込みの価格だったということです。

こののれん代+諸々で年間50億くらいあるようで、壱番屋の利益を全部吹き飛ばしてしまっています。

国際会計基準(IFRS)ではのれん代がないが・・

なお、日本会計基準は定期償却ですが、国際会計基準(IFRS)ではのれん償却はないので、利益が増えるように見えます。その代り、ブランドの価値がなくなると一気に損失が出る可能性があります。ちなみに、すかいらーく(3197)は国際会計基準を採用しており、かつのれん代が巨額なので、心配されているわけですね。

株価について

株価はここ5年ほど上昇基調です。配当利回りは、1%程度、PBRは1.5倍くらいです。この株価だと取り立てて買いたいというほどではないですね。

優待の記事を書こうとしたら、のれん代の記事になってしまいました・・。
のれん代はなかなか理解しづらいので、分かりやすく書こうとしましたが、間違ってたらごめんなさい・・。