株式投資を淡々と続けるブログ

株の配当と株主優待で老後に備えます。IPO、投資信託なども。

シベールはいつ売るべきだったのかを考える

こんばんわ。はやひで@淡々ブログです。

私は保有したことはないですが、ラスクの優待で人気だったシベールが民事再生手続を開始しました。簡単に言えば倒産です。ただ、会社がなくなるわけではなく、再建に向けて頑張るということです。
株式は2月18日に上場廃止となります。
本日の株価は、160円、朝は213円まで上げています。マネーゲームでしょうか。
優待目当てで株を保有する場合、こうなっては本末転倒なので、今後のために少し調べてみました。

この株を買うことは避けられたのか?

会社業績を確認してみます。
ここ10年くらい売上が下がり続けていました。
東北の会社なので震災の影響などもあったのでしょうか。あとはお歳暮・お中元などが減少していることも影響しています。
純利益に関しては、ここ3年は赤字。特に昨年は3億以上のマイナス。

財務状況は、現金などの流動資産に比べて、負債が大きく危険な感じです。
営業キャッシュフローも年々厳しくなっており、本業の儲けが得られていない状況でした。
これは数年前からなので、買うにはかなり危険な状況だったようです。

売って撤退することは出来たのか?

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シベールの1年チャートです。

優待の権利月が2018年8月で、そこから大きく下げています。1,000円ほど下げているので、権利落ちにしてはいくら何でも下げ過ぎです。よく分かりませんが、分からないのが株価なのでしょうがないです。
売られすぎなので、どこかで反転するという気もします。が、反転もなく落ちています。

その次は12月末に大きく下げてますが、これは日本株全体が暴落したからでしょう。
その後は、下げ過ぎから盛り返しています。
最安値をつけたあたり、12月28日には第1四半期の短期決算が出ています。
以下、抜粋です。

3.その他
(1)継続企業の前提に関する重要事象等
当社は、前事業年度において、三期連続の営業損失を計上し、最終損益につきましても減損損失の計上等もあり当期純損失301百万円と多額の赤字を計上することとなりました。営業活動によるキャッシュ・フローも44百万円の赤字となるなど、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況が存在していると認識しております。
 (中略)
資金面につきましては、2018年9月には長期借入100百万円、また2018年10月には短期借入100百万円を実施するなど、今後も安定的な資金調達が見込まれることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。

これを読んで安心した人もいるのかもしれません。
この時点で、1,200円くらい。ここまで下げると、なかなか売るのも勇気がいります。1年前の3,000円から1/3くらいになってますので・・。
しかし、ここから1ヶ月もたたずにこうなるとは・・。

売るとしたらどこだった?

売るポイントはどこだったのか考えてみます。
参考にシベールの2年チャートも載せておきます。

ポイントとしては、決算時、優待や配当の改悪時、株価暴落時、のどこかでしょうか。

決算時

四半期ごとの決算の数字を見ていれば、危険を察知できます。ただ、毎回決算を追いかけるのも面倒なので、ついつい放置しがちになります。ですが、年1回くらいでも確認しておきたいものです。
実はブログを書くと、一応見ておこうという気にもなるので、これはブログの好影響だと思いました。笑

優待や減配の発表時

ここ2年では下記の発表がありました。

  • 2017年8月18日
    優待改悪(年2回が年1回、実質半分に)、配当も半分に(30円→15円)
  • 2018年6月29日
    配当を無配に修正(15円→0円)

このような情報は、ネットを見ていると割と入ってくるのではと思います。
上の優待改悪のタイミングでは、300円くらい下がっています。その後、多少は下がっていますが、優待で人気が高いせいか、それほど大きく下げていませんでした。
さらに、下の配当無配のタイミングでは、ほとんど下げてません。

株価の暴落時

最近では、下記のタイミングで株価が暴落しています。
・2018年8月の権利確定後(約2,900円→約2,000円)
・2018年12月の日本株暴落時(約1,900円→約1,200円)

株価の暴落時に売る、というのはなかなか気持ち的に難しいものがありますよね。大きく下がると、ここが底なんではと思いたくなります。むしろナンピン買いしてしまいそうです。

まとめ

やはり優待改悪や減配の発表時に、業績や財務状況を確認した上で、一旦撤退するというのが正解だったのでしょうか。まあ結果論かもしれません。
ですが、このようなシミュレーションをしておけば、いざという時に役立つはず・・・と思って、記事を書いてみた次第です。