今日のTV東京「ガイアの夜明け」でレオパレス21(8848)の建築基準法違反が特集されていました。今日はこの件について考えてみます。
レオパレス21の建築基準違反問題
建築基準法で必要な部屋を隔てる屋根裏の防火壁がないそうです。これで隣の音も筒抜けだったとか。
どのくらいの影響がありそうか?
現時点で38物件での違反が見つかり、これから3万8千棟の調査をするということらしいです。
放送では1棟の修理代の見積もりが4,000万円。これがぼったくり価格だとして、仮に1棟1,000万円だとしても、仮に1万棟違反物件があれば修理代だけで1,000億円。
レオパレスの純資産(総資産-負債)が約1,500億なので債務超過目前です。
(数字も適当で、全部レオパレスが負担するかも不明なので、こんな単純な話ではないと思いますが・・)
レオパレス21は、柱となる賃貸事業、アパートや住宅等の建築を行う開発事業、他にもシルバー事業やホテル・リゾート事業なども行っていますが、売上・利益のほとんどは賃貸事業から得ています。まさに会社の柱となる部分での大問題ですから、そもそもの売上・利益にもマイナスの影響が出るのではないでしょうか。
16時から始まった専務の記者会見では、経営層は知らなかったと繰り返していましたが、過去に裁判があって、その時に分かっていたらしく、だとするとするとかなり悪質です。20年間放置していたという話もあります。しかも専務の話し方も逆ギレ気味で、誠意が感じられないのもまずい感じでした。社長も出てこないという。かなりヤバそうな会社だなというイメージです。
株価の動きについて
レオパレス21の本日(5/29)の株価の動きですが、13時頃の暴落(記者会見を開くことを発表)。その後買い戻されていますが、ここで買った人は安い!と思って慌てて買ったのかな?
配当利回りがよいといっても、このようなことがあるので変な会社を選ぶと怖いです。
トラブル解決の先行きも不透明ですし、本業への悪影響もあるかもしれません・・。
ともかくこのような状態ではちょっと手を出さないほうがよさそうです。
2018/6/28追記
レオパレス21の株価は下げ続けており、6/28時点でのの株価は599円。年初来安値を更新しています。
なおじりじりと下げ続けており、底が見えない状況となっています。チャートの形ではそろそろ下げ止まっても、という位置ですが、この場合は底抜けの危険ありです。
やはりというか、このような不祥事の場合は、影響度をよく考えて、危なそうなら(経営に影響があるレベル、もしくはその懸念が拭えない場合は)即撤退した方がいいということを再認識しました。
2019/2/8追記
テレビ東京ガイアの夜明けで再度特集が組まれました。その時の記事です。
この記事の後、ストップ安になりました。。。